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Ours is essentially a tragic age, so we refuse to take it tragically. The cataclysm has happened, we are among the ruins, we start to build up new little habitats, to have new little hopes. It is rather hard work: there is now no smooth road into the future: but we go round, or scramble over the obstacles. We've got to live, no matter how many skies have fallen. This was more or less Constance Chatterley's position. The war had brought the roof down over her head. And she had realised that one must live and learn.
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2010年 10月 27日
「御旅所下ル」~仁丹版の変則表記
「御旅所下ル」~仁丹版の変則表記_a0029238_23114864.jpg

 「一条通紙屋川東入」の仁丹版に関連して、通り名以外を基準に地名表記をする仁丹版町名板を紹介したことがあったが(参考までに)、その亜種というべきものを一枚見かけてしまった。「一条通紙屋川東入」の場合は、紙屋川すなわち河川という線状のものが基準なので、通り名に準ずるところ無きにしもあらずだが、今回はピンポイントでの地点が基準となっている。それが標題にも示した「御旅所下ル」である。

 正確に記すと、「大宮通西裏御旅所下ル西若宮南半町」となっている(写真クリックで拡大)。「西裏」とは、一筋西側の通りということなので「大宮通西裏」までは前半の記述。そして後半部分が「御旅所下ル」である。ここでいうところの「御旅所」は今宮神社御旅所のことだが、北大路通大宮を下がったところにある。その場所から一筋西側、そして少し南へ下がったところ、そこに問題の仁丹版が掲出されている。紙屋川の記事を書いたあとで調べてみると、「三条通白川橋西入」というように橋梁を基点とした表記が、京都市の広報板や非仁丹版町名板(褪色によりスポンサー不明)には見られた。それらの記述は見ようによっては通り名以外でのピンポイントと言えなくもないが、橋梁は道路の付属物と見做すこともできる。それに対して、御旅所は道路とはまったくの別物であり、正真正銘のピンポイントと言える。

 「××通○○」の場合、後半の○○は「○○通」の意味になるのが普通なので、あるいは「御旅所通」なる通り名があるのではないか……そういう可能性も頭を過ぎった。しかし、御旅所の南側にあった定食屋に入っていろいろと聞いてみると、「建勲通」とは言うものの、「御旅所通」という言い方は聞いたことがないとのこと。現行の住宅地図もチェックしてみたのだが、該当する道に対して「建勲通」との表記はあっても「御旅所通」なるものは見あたらない。ということは、やはり「御旅所下ル」は御旅所通を下がったところという意味ではなく、御旅所の場所から南へ下がったところという方の意味に違いない。明治の初期に創建された建勲神社の名前が浸透して周辺地名に反映するには時間が掛かり、昭和の初め頃ならまだ今宮神社の影響力の方が強くて「御旅所通」が一般的だった……そんな可能性を否定するには到っていないが、「紙屋川東入」や「高瀬川西入」だけでなく、この「御旅所下ル」といった事例をみると、そろそろ仁丹の表記法には通り名以外の基準点もあると断言しても許されるのではないだろうか。


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by office34 | 2010-10-27 22:54 | 町名看板