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Ours is essentially a tragic age, so we refuse to take it tragically. The cataclysm has happened, we are among the ruins, we start to build up new little habitats, to have new little hopes. It is rather hard work: there is now no smooth road into the future: but we go round, or scramble over the obstacles. We've got to live, no matter how many skies have fallen. This was more or less Constance Chatterley's position. The war had brought the roof down over her head. And she had realised that one must live and learn.
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2010年 12月 03日
円山公園の隠しアイテム(1)~ラジオ塔
 円山公園に「ラジオ塔」なるものがある。そう呼ばれているオブジェがあることはかねてから知ってはいたが、関心の中心には掛かっていなかったので、具体的にそれがどういうものかは知らなかった。しかし、先般このブログで取りあげた中井弘胸像と同じように、円山公園にあるいわゆる「隠しアイテム」が気になってくると、ラジオ塔もにわかに関心の中心付近に出てきた。

 そもそもラジオ塔とはなんなのか。円山公園のラジオ塔は、枝垂れ桜の西側にある。そこには一応の説明板がはめ込まれているのだが、文章は昭和50年代のものとは思えないくらい、言わんとする内容がわかりづらい。とはいえ、取っ掛かりはこれになるはずだから、とりあえず、それを引いてみる。
ラジオ塔の由来
このラジオ塔は昭和7年NHK京都放送局 開局の際 ラジオの普及のためつくられました。当時は毎朝 塔の前でラジオ体操を楽しむ姿が見られ 又特に人気の高かつた野球中継の際は 塔をとりまいたファンが一投一打にかん声をあげていました
戦争中に資材を供出しましたが 昭和57年京都放送局開局50周年を機会に 音声合成など 最新の技術によつて古都にふさわしい姿で修復されました
昭和57年5月20日
京  都  市
NHK京都放送局
 「ラジオ塔」がラジオ放送と関連することは察しがつくが、そもそもどういう設備なのかの説明がない。話の出発点になるはずの説明がないまま、周辺ネタを並べているので、知識がゼロの状態で接するとワケがわからなくなる。当方など基礎知識を持たずに読んでしまったので、オブジェを再建するのに音声技術がどうして必要なの???といった方向で悩んでしまった。

 当方の読み方がお粗末といえば、確かにそれまでなのだが、文章の方にも問題がおおアリだろう。説明文を書いた方は、ご本人の頭の中にはラジオ塔について明確で具体的なイメージがあったに違いない。そして説明文を読む側もそうしたイメージを最初から共有していると思いこんでいたのだろう。結果、最初の地点で置いてけぼりをくらった者は、ただただ頭を捻るだけになってしまう。これは、どういうジャンルの事柄であれ、物事の説明をする際によくやってしまう失敗である。もちろん、だからといってすべての事柄を一からこと細かに説明してゆくとなると、やたら煩雑になる。ということは、結局はさじ加減の問題なのだが、常々留意しておかねばならないことでもある。

 ともあれ、ラジオ塔を昭和の近代遺産とみて、いくつかの事例を紹介しているサイトもあり、そうしたところからの情報で、ようやく話のアウトラインも見えてきた。すなわち、ラジオ塔とは公園など人がたくさん集まる場所に設置されたものであり、ラジオ放送を流す設備であり、噛み砕いて言うと街頭テレビのラジオ版である……とのことらしいが、上記の説明板は、説明の独走というか暴走というか、典型的な失敗パターンと言えそうだ(なお「街頭テレビって何?」と思った方がおられると、当方の文章も失敗の一例に加わってしまうので、こちらを参照)

[参考]ラジオ塔の説明で、当方が見た範囲で一番わかりやすかった記事がこちら

 さて戯れ言が長くなってしまったが、円山公園にある「隠しアイテム」が少し気になってきている。枝垂れ桜だの龍馬像だの、コピー&ペーストでチョイチョイと誤魔化している情報も氾濫する超弩級の有名スポットだが、敷地内にありながら、ほとんど紹介の対象となっていないネタもけっこう残っている。中井弘胸像しかり、ラジオ塔しかり、働く少年の像しかり……しばらくはそうした「隠しアイテム」というか、「隠れアイテム」を取りあげる予定である。

円山公園の隠しアイテム(1)~ラジオ塔_a0029238_3365691.jpg
[ラジオ塔の全景]中央にはめ込まれているのが上記の説明板。反対の面には、ラジオ塔のまわりに集った人々の様子を撮った写真がはめ込まれている


円山公園の隠しアイテム(1)~ラジオ塔_a0029238_3365639.jpg
[働く少年の像]一部では「動く少年の像」と呼ばれて、ミステリーネタにされているとかいないとか、ご愁傷さま




円山公園の隠しアイテム:(1)ラジオ塔/(2)瓦斯灯と夢の石碑/(3)句碑二題/(4)善導寺型燈籠etc/(番外)師弟愛の像


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by office34 | 2010-12-03 03:38 | 京都本・京都ガイド