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Ours is essentially a tragic age, so we refuse to take it tragically. The cataclysm has happened, we are among the ruins, we start to build up new little habitats, to have new little hopes. It is rather hard work: there is now no smooth road into the future: but we go round, or scramble over the obstacles. We've got to live, no matter how many skies have fallen. This was more or less Constance Chatterley's position. The war had brought the roof down over her head. And she had realised that one must live and learn.
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2011年 02月 17日
花街の町名看板
 このブログでは従来から「仁丹版町名板」という言い方をしてきたが、先日、本家の森下仁丹株式会社の新プロジェクトによる1枚が設置されたのを機に、森下仁丹の言い方の合わせて「町名琺瑯看板」もしくは「町名看板」という言い方に改めようと思う。と、書き始めたからは、本日のメーンテーマは仁丹の町名看板でなければならない。

 森下仁丹が設置したのは、「中京区/寺町通御池上る上本能寺前町」と記されたもので、市役所の西側壁面に貼られている(報道資料はこちら)。市役所に掲出する点がシンボリックということでの第1号指名なのだろう、まずはこの1枚を設置して、ほかは「設置場所の12町内会、18箇所に本日以降、随時設置を開始致します」とのことである。18箇所とは報道資料にもあるように「○上京区加賀屋町 ○上京区大黒町 ○中京区三条町……」などなどだが、ラインナップを見ていて興味が刺激されたのは「中京区下樵木町」である。木屋町ネタで注目したことのある町名なのだが参考までに、看板が設置されるのは先斗町の方らしい。ずんずんさんの報告で挙がっている写真には「先斗町通四条上ル下樵木町」との文字が確認できる。

 昭和の町名琺瑯看板、その残存部隊の多くは京都に集中している。そうした事情もあって「仁丹の琺瑯町名看板=京都」というイメージが出来ているのではないかと思うのだが、いかにも京都らしい地名の場所でこの町名看板を探すと見あたらないという事実もある。「祇園北側」という地名を記した1枚はそうした意味では貴重なものだが、ベタな京都的地名をもう一つ挙げるのなら、浮かぶのは先斗町だろう。今回のプロジェクトでその先斗町が設置場所に入っているようなので、それなりに期待していたのである。そうして市役所に第1号が設置され、他は追って設置ということだったので、そろそろ先斗町のあたりにも登場しているかも知れないと期待して様子伺いに出向いてみた。すると、思わぬ結果が待っていた。

 いつだろうか、仁丹の町名看板に興味を持ち始めてしばらくのことだったと思うから、四~五年くらい前だろう、先斗町に仁丹の町名看板があったら面白いのにと探してみたことがあった。実はその際には見つけられず、それ以来、先斗町には仁丹の町名看板はないものと結論づけていた。ところが平成の町名看板をお目当てに出かけたところ、目に入ったのは平成の新看板ではなく、昭和の古いものだったのである。

 また例によっての節穴が見落としていたということなのだろうか。建物の陰とか、別の看板の裏とかいった見つけづらい場所ではなく、いかにも仁丹の町名看板が貼られていそうな場所である。確かに先斗町など頻繁に通っているわけではないし、ましてや昼間に通ることなどほとんどない。そこへ「ない」という先入観が加わってのことなのだろう、完全に視界の外、意識の外に追いやられていたようだ。最近なにかと仁丹の町名看板が注目される機会が増えているから、好事家が蔵から出してきて再掲出した?なんてオチも考えてみたが可能性は低い。たぶんに当方の節穴パワーによるところにものだろう。ともあれ以下に写真。
花街の町名看板_a0029238_0571425.jpg

 先にベタな京都的地名ということで、祇園と先斗町を挙げてみたが、これらはいうまでもなく花街と呼ばれる場所である。京都のシンボルとなっている舞妓さんのイメージと相俟って花街の宣伝力が祇園や先斗町という地名をいかにも京都っぽいものに仕立てているのだろう。そうした流れから花街の町名看板を見てみると、祇園北側のものはかねてより知っていた。上七軒のものは今出川通の旧態を示すという意味でも貴重な1枚として注目している。記憶はあやふやだが宮川町にも1枚あったはずで、今では花街ではなくなっているが島原でも数点確認できている。これで先斗町にも残っていたというのだから、花街の揃い踏みがなったわけである。もっとも祇園を厳密に北側と南側に分けると、やや事情が変わってくる。節穴による見落としがある場合はご愛敬だが、南側(甲部)には残っていないはずだ。いずれ近いうちに平成の町名看板が設置されることになるのではなかろうか。

 ところで余談を一つ。森下仁丹のプレスリリースをみていると、11/27のものでは「寺町通御池上ル」となっている。それに対して、実際に設置されたものは「御池上る」とひらがな表記である。「上ル」とするのが旧来のスタイルなのだが、なにかの意図があってひらがなにしたのだろう。平成の町名看板を一目で見分ける基準になるから、その点に異存はないのだが、11月時点で作成された「寺町通御池上ル」の1枚はどうなったのだろう。先行してプレス向けに見せるだけのものにしておいて、今では会社の倉庫に眠っていたりするのだろうか。

 それともう一つ、「上ル」を「上る」に直すのなら、なぜ「上がる」を採用しなかったのだろうか。通り名によるグリッド表記をした場合、「あがる・さがる」と読むのは、さほどマニアックな知識ではない。むしろ「あがる・さがる」と読むのに、旧町名看板の表記が「上ル・下ル」である点の方がマニアック度は高い。いうまでもなく、小学生レベルでも標準的な漢字テストをすると「上る」=「のぼる」/「あがる」=「上がる」となっているからだ。平成の町名看板としての新機軸を打ち出して修正を加えるのなら、より一般的な「上がる・下がる」表記にした方がよかったようにも思うが、さていかに。



 


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by office34 | 2011-02-17 02:15 | 町名看板