Ours is essentially a tragic age, so we refuse to take it tragically. The cataclysm has happened, we are among the ruins, we start to build up new little habitats, to have new little hopes. It is rather hard work: there is now no smooth road into the future: but we go round, or scramble over the obstacles. We've got to live, no matter how many skies have fallen. This was more or less Constance Chatterley's position. The war had brought the roof down over her head. And she had realised that one must live and learn.
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2011年 08月 23日
日本語(ひらがな)がよめない!
嵐雪つながりに続いて、今度は島原つながりでつらつらとやってみる。以前、「京の大仏」というタイトルで書いた際にも少し触れたことのある資料なのだが(参考までに)、大正10年刊の「帝国都会地図3 最新京都市街地図」(発行者大淵善吉、発行所駸々堂旅行案内部)なるものがある。簡単にいえば、絵入り観光案内図である。今風の言い方にすればビジュアル版の観光マップといったところだ。ただなにぶん大正時代の話である。ビジュアル版といっても現代のようにふんだんに写真を使うのではなく、ポイントポイントにイラストを配したり、小さな書き込みを加えたりして興味を刺激している。その「最新京都市街地図」だが、当然ながら島原も取りあげられている。取りあげられているだけでなく、イラストあり、多量の書き込みありで、地図全面の中でももっとも強調されているスポットとなっている。周囲に描き込むだけのスペースがあるという事情にもよると思われるが、祇園界隈や清水周辺、あるいは岡崎エリアよりも目立つ仕上げになっているのは、まだ島原自体が輝いていた時代だったことも窺わせる。

百聞は一見に如かずということで、まずはペタっと。
a0029238_5142590.jpg

禿を従えた島原太夫のイラストがあって、その横にタラタラと書き込みがされている。イラストの横にも文字が振られているのだが、「太夫道中」の様子を描いたもののようだ。地図の方はといえば、「島原」と大きく書かれているところへ、小さな文字で「出口町」「上ノ町」「中ノ町」「下ノ町」「イケヤ町」との町名および島原大門のところに「出口」との書き込みがある。

さて、今回、「日本語(ひらがな)がよめない!」というタイトルにしたのは、この地図の島原にみられる日本語がけっこう厄介なシロモノとなっていたからである。いわゆる変体仮名と異体字の問題だ。町名の部分でも「田」の下に「丁」を付けるのは「町」の異体字なのだが、その手のものがここ彼処に出てくるわけである。以前にとりあげた「祇園」の用字問題ではないが、この種の話は深入りし始めると、トメドがなくなってしまうので、とりあえずさらっと見てみよう。

まずイラスト右横に添えられている短い書き込み。「花ふりかゝる仲之町」となっていて、「之」の部分は異体字というよりはくずし字の部類だが、これも一応のチェックポイント。しかし、それ以上に目を引くのは左側の長々とした記述である。句読点を補って読んでみると
太夫道中は、毎年四月廿一日行はる。此日の装は、髪は多く立兵庫に、緞子前帯胸高に金糸銀糸に縫〓[a]せる。〓[b]襠捌き、緋本天の鼻緒すげし三枚歯の塗下駄、素足に穿き、八文字踏んで嫋々と廓中を練る。
といったところか。

二文字ほど解読のできない文字があるが、[a]の方はイトヘンに白で、[b]の方はコロモヘンにヨコイチを書いて同?だろうか、仮にそうであれば、前者は「つつむ」ぐらいの意味のようだが、後者は不明である。大漢和先生あたりに相談しなければならない。

これら難読漢字は措くとして、普通に読めそうで実は引っ掛かるというのが、変体仮名である。上記の書き出しでは軽くやり過ごしたのだが、「」あたりは、最初みた際にははて?と頭を捻ってしまった。これは「者」という漢字をくずして仮名とした「は」なのだが、今日において普通に使われているひらがな活字の「は」が波をくずしたものであるのに対して、「者」をくずした「」はお目にかかる度合いは少なくなっている。

その他、「胸高に」の「に」は尓(爾の略字)であり、「鼻緒すげし」の「す」は春から来ている。それぞれ現行のひらがな活字は「に」=仁、「す」=寸なので、いきなり突きつけられると、戸惑ってしまうのである。なお「素足に穿き」の「」も異体字にカウントしておいてもいいだろう。

これらの多くは、その文字自体を知っていれば問題ないのだが、知らなくても前後の文脈で判断できることもある。「太夫道中■毎年四月廿一日行■る。此日の装■髪■……」の部分などは、これだけの短い範囲で並んでくれると、普通に判断すれは「は」だろうと思うし、そのラインで調べると、者をくずした変体仮名であることがわかるという仕掛けである。

ところで、今回とりあげた「最新京都市街地図」は、手書きの原稿を原版に用いたものと思うが、時には変体仮名が活字となって現れることもある。日本語の仮名表記では、同じ音に対して複数の記号を宛てるのは古くからあった。印刷術が発展してゆくなかで、文章をまるまる板木に彫りつける時代なら原稿の用字がそのまま反映されるのは当たり前だが、一文字ごとに活字をつくり、それを並べてゆく時代になっても、同音に対する複数の記号はしぶとく生き残っていた(バラツキは少なくなったが)。それらの中で現行のひらがな活字に継承されたものは小学生でも読めるのだが、時代の中に埋もれて使われなくなったひらがな活字は、出会うたびに悩まされるわけである。

字が読めないといっても、相手が手書き文字であれば、挑む前から心づもりも出来ている。読めない事情も原本の状態とか、個人の書き癖とか、さまざまな要因が絡むのでショックも少ないのだが、一見スラスラ読めそうな活字本でありながら、いざ向き合って、ひらがなが読めない!という事態となった時には、おもいっきりへこんでしまう。

あるいはひらがなでなくても、いわゆる合字とよばれる2~3音の仮名を一字で表しているものなどもやっかい極まりない。「お酒あり」の(ます)などは有名なケースだが、(こと)や(より)などは知っていなければお手上げとなりかねない。


[追記08.24]
」について。文脈で判断する限り「は」とするのが妥当だが、文字の形状からみれば「王」をくずした「わ」であると見ることもできる。

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by office34 | 2011-08-23 06:18 | 京都本・京都ガイド