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Ours is essentially a tragic age, so we refuse to take it tragically. The cataclysm has happened, we are among the ruins, we start to build up new little habitats, to have new little hopes. It is rather hard work: there is now no smooth road into the future: but we go round, or scramble over the obstacles. We've got to live, no matter how many skies have fallen. This was more or less Constance Chatterley's position. The war had brought the roof down over her head. And she had realised that one must live and learn.
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2011年 12月 12日
嵐山花灯路
嵐山花灯路_a0029238_2238348.jpg
ほとんど「お約束」と化したアングルと構図の渡月橋


何年か前に、東山花灯路に出かけてがっかりした覚えがある。拝観スポットで入った青蓮院のライトアップには満足できたものの、ねねの道~清水門前までの演出には感じるところはほとんどなかった。むしろ、事前PRの派手さばかりが目立って、相応の見せ物が伴っているのかどうかと訝しく思えたくらいである。

花灯路が始まる以前は、通常なら日没後に近づくことのないエリアなので、灯籠その他の演出で非日常的空間を作り出すという狙いは分からないでもない。しかし、ことごとしく言うほどのものでもあるまいというのが率直な感想だった。以来、花灯路には一度も行っていない。

それが東山花灯路に対して当方のだいたいの印象なのだが、それをそのまま嵐山花灯路にも向けていた。しかし、こちらは一度も足を運んだことがないまま、マイナスの印象をもっていることになるので、心のどこかに、ちょっと申し訳ないかもという気持ちはあった。悪い印象を持つにしても、せめて一度くらいは覗いたほうがいいかも知れない、ケチをつけるにしてもそれからでも遅くはあるまいという思いである。

さて、その嵐山花灯路なのだが、12/9~18の期間で始まった。一度くらいはという気持ちがあったので、今年は諦めて足を運ぶことにした。それが昨日、12/11のことであった。東山とちがって一筆書きではまとめづらいコースで演出が施されているようなので、一回で全部というのは難しい。とりあえず、一番うっとうしいかろうと予想できる渡月橋周辺に的を絞ってのチャレンジである。

嵐電で現地に到着したのは、まだ日没前の16:30頃だったろうか、もう少し経っていたか、そのくらいの時間帯だった。大堰川畔は予想に違わずすでにほぼ満杯で前線には三脚部隊がひしめいている。当方も一応は三脚を持ちだしてはいたものの、後方に下がったところで他人の頭をフレームから完全に閉めだすのは難しい。もちろん点灯の数十分前にのこのこやってきた方が悪いのは明からなので、人の頭入りの構図をセットして17:00の点灯を待っていた。

次第に人口密度が高まっていき、案の定、わずかの隙間でもあれば割り込んででもとの人々が押し寄せてくる。このあたりもだいたい想定内なので、すでに形だけのものを数枚撮って即退散でいいかとの心づもりとなっている。そうこうするうちに点灯。完全に暮れきっていないので薄暮の中に峰の木々が部分的に紫に染まっているのが見えたり、渡月橋が金色と言われれば金色に見えなくもない程度の色合いに浮かびあがる。このあたりも、おおよそ想定内なので、さほどがっかりすることもない。

ということでさっさと切り上げるに如くはなしと思っていると、前列の方でシャッターを切っていた人々がどんどん消えている様子である。きっと竹の小径とかの方も狙っているのだろう。ともあれ、当方としては切り上げようか、あと少し暗くなったほうが見映えもするかな、と次の行動を決めかねていた段階である。そのタイミングで前列にスカっと空間ができたのなら、もう前へ出るしかあるまい。ということで、渡月橋下流ではだいたい15分ぐらい粘ることとなった。ちょうど暗さが増していく時間帯だったから、それなりの成果はあったかも知れない。そのあとは上流側に廻って、少しずつ大堰川をさかのぼってみる。結局、亀山公園(正確には「嵐山公園亀山地区」)の入り口あたりまできたところで数枚撮って打ち止めにしておいた。

作業はそこまでなのだが、ライトアップの実際を見たところで全体的な印象はあまり改善されなかった。最大の理由は人混みである。ライトアップのメーンスポットが渡月橋と竹の小径だから、そのメーンスポットと、二つをつなぐルート(おもに表通り)、さらにその周辺の数メートル程度は応分の賑わいとなっていることだろう。それはそれで結構なことなのだが、同時に根本的に人混みが鬱陶しいと思う人種にとっては、あまり近寄りたくない場所でもある。

ただ、その混雑スポットのさらに周辺部となると、それなりに見どころもありそうな予感がする。今回のケースでいえば、渡月橋上流域のうち、宝巌院方面への路地(オフィシャルな形で紹介されるルートは、大堰川流域ではこの路地まで)を過ぎたところからさらに上流域などは、踏み入れる人はほとんどいなかった。左岸の峰々を照らすライトが妖しく浮かびあがる情景は十分に見えているし、街灯もあるので完全にまっくらになっているわけでもない。一応、お奨めスポットとしてどこがいいかと尋ねられるとすれば、そうした演出エリアを微妙に出たあたりというのを挙げるのがいいかも知れない。

ちなみに、その先に亀山公園への入り口があるのだが、その前には花灯路の期間は夜間立入禁止の立て札がある。まちがって迷い込む人が出て、なにがしかのトラブルが起こることへの対策なのだろう。通常モードであれば、嵐山界隈には夜間営業のお店はまったくといっていいくらいない。それで公園内など怖くて近寄れるものではない。ところが花灯路の期間ともなると、日没後こそが見せ場になるわけだから状況は逆転する。といっても演出や安全確保等、夜間イベント用の対応がなされているのは計画された範囲内のみであり、エリアをはみ出すと通常の嵐山、すなわち日没後には漆黒の闇に包まれる嵐山が待っているようである。

嵐山花灯路_a0029238_22375955.jpg嵐山花灯路_a0029238_2238794.jpg嵐山花灯路_a0029238_22381891.jpg
(左)渡月橋撮影スポットの点灯直前
(中)上流域に廻れば、渡月橋以外の見どころも
(右)さらに上流、亀山公園入り口付近にて

嵐山花灯路_a0029238_22382296.jpg
帰り際にもう1枚渡月橋。人影を入れてみるもの悪くない



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by office34 | 2011-12-12 23:00 | 京都本・京都ガイド