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Ours is essentially a tragic age, so we refuse to take it tragically. The cataclysm has happened, we are among the ruins, we start to build up new little habitats, to have new little hopes. It is rather hard work: there is now no smooth road into the future: but we go round, or scramble over the obstacles. We've got to live, no matter how many skies have fallen. This was more or less Constance Chatterley's position. The war had brought the roof down over her head. And she had realised that one must live and learn.
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2005年 04月 02日
清水寺の「成就橋」
 物事には順番があるように、有名観光地には順路なるものがある。観光名所の良さを効果的に堪能したいのなら、この順路なるものに従って歩くに越したことはないのだが、内なる天の邪鬼が頭をもたげてくると順路を無視してみたくもなる。順路を逆に歩くのはカワイイほうで、時には順路からはみ出してまったく関係のないところへ突撃してみたり・・・そんなマネをするとたいていは失敗をするものだが、場合によって意外と面白い発見と出会うこともある。清水寺の境内で見つけた「成就橋」なんかは、その一つ。

清水寺の「成就橋」_a0029238_14755100.jpg
 清水寺の境内には地主神社というお宮さんがある。縁結びの神さまということで宣伝されているし、恋占い石なるものもあったりして結構な人気のスポットになっている。と、今回はその話ではない。ここで取りあげようとしているのは、地主神社のすぐ近くにあるスポットである。清水寺に行ったことのある人であればイメージできるかも知れないが、そうでない人なら、わかりづらいに違いない。しかし、それも承知の上で、あえて言葉で説明してみよう。

 清水寺のシンボルでもある「掛け造りの舞台」を有する建物が本堂なのだが、この本堂を抜けて奥の院のほうへ行く途中に地主神社との分岐がある。本堂から奥の院へ向かうのが順路であり、順路に従えば本堂を出たあとに広いスペースに出る。このスペースをそのまま突っ切って奥の院へ向かうもよし、進路を左手にとって地主神社への階段を登るもよし、といった具合に、ここでは選択ができることになっている。しかし、この広場に立って周囲を見回してみると、地主神社の階段のすぐ隣に、細い坂道があることに気づくはずだ。石の道しるべも立っているから、もともとは現在のように誰にも見向きもされない道ではなかったのだろう。その道しるべには行き先として「将軍塚」と刻まれている。

 将軍塚というのは清水寺の背後に控える小山(清水山)のほぼ山頂にある古墳だから、道しるべが指し示しているのは、清水寺の境内を出て山頂へ向かう道である。すぐに境内を出てしまうだろうというのは簡単に予想できたし、ハナっから観光コースには入っていない。となると、行くだけムダと考えるのが普通なのだが、そこへ天の邪鬼降臨というか、興味本位でその方向へ行ってみた。

 すると、ほんの1~2分もしないうちに小さな小屋があって、その向こうにフェンスが見えてくる。「ここで終わりか、あっけないな」と思ったのだが、そのフェンスの先に石橋が掛かっていて「成就橋」と欄干に刻まれていたのである。橋そのものは、2~3メートルほどの小汚い橋に過ぎない。それに橋を越えた向こうには、もう一段フェンスがあって、その先は完全に境内の外になって山道に続いている。今回は、最後のフェンスのところで引き返してきたのだが、それでも「成就橋」という名前を知ったのは、ちょっとした発見だったかなと密かに満足している。

 もちろん「成就橋」という橋自体は、仰々しく取りあげるには及ばない。冷静に考えるまでもなく、成就院という塔頭(最近は特別公開されることもあるので有名になりつつある)の存在を思い浮かべ、本堂と成就院をつなぐ橋なので「成就橋」、終わり、としてもいいほどである。しかし「成就」という言葉の意味を考えれば、仰々しく持ち上げておいたほうが面白い。たとえば「黄色のスカーフに願いごとを書いて”成就橋”の金網に結わえておくと、その願いは成就する」なんて言ってみたら、案外ロマンチックだったりするかも。一日遅れのエイプリールフールネタかな・・・・。


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by office34 | 2005-04-02 01:52 | 橋のはなし