Ours is essentially a tragic age, so we refuse to take it tragically. The cataclysm has happened, we are among the ruins, we start to build up new little habitats, to have new little hopes. It is rather hard work: there is now no smooth road into the future: but we go round, or scramble over the obstacles. We've got to live, no matter how many skies have fallen. This was more or less Constance Chatterley's position. The war had brought the roof down over her head. And she had realised that one must live and learn.
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2013年 11月 02日
俗悪・バッタもん・キッチュ ~キッチュ愛(2)
深く考えずにキッチュという言葉を持ち出したものの、掘り下げてみると底が見えないくらいに深そうな気配がしている。原義で示されているケバケバしい俗悪趣味をいうまではいいが、その先の広がりが多岐にわたり、落としどころが見えてこない。
キッチュという言葉は、品物の形をさす場合もあれば、人間と物との関係を意味する場合もあって、必ずしも定義しやすい概念ではない。しかしキッチュは、ブルジョア社会のどんな地域、どんな文化にも生じる普遍的な現象であり、繁栄する社会でしだいに主役にのし上がってきた凡庸な人間の美的態度、生活術と結びついている。真正な芸術を俗化する点では反芸術に近く、無償的である点では現実よりも芸術に近い。キッチュは、文学、美術、建築、音楽など広範な領域にひろがるが、いわば陳腐な画一主義と創造的な作品の中間に位置するといえよう。したがって、驚異や奇矯さもひとつの特徴として含むが、さりとてそれによって現状を乗り越えていこうとする態度をもつわけではない。
『世界百科大事典』(項目執筆:多木浩二氏)
全文引き写すとたいへんなことになるので、とりあえず中核になりそうな部分だけを引いてみた。この難解な解説を是とするか非とするかはともかく、押さえねばならないポイントは消費社会や大衆文化を読み解く概念ということだろう。そして「真正な芸術」と対置される価値というのも大切だろうか。あるいは「驚異や奇矯さもひとつの特徴」というところもチェックした方がいいかも知れない。

「必ずしも定義しやすい概念ではない」とあるように、めぼしいポイントをピックアップしたところで、それらを満たして初めてキッチュに該当するといった方向にもっていくことはできない。当方の理解が大雑把すぎるのだろうか、複製のきかない1点モノでありながら、従来的な芸術の範疇に収まらない奇矯さで目を引くようであれば十分にキッチュの文脈で検討せねばならないからである。あるいは北野天神絵巻や風神雷神屏風画であってもオリジナルに対するレプリカの方に着目するならキッチュの要素を見なければならないはずである。

ともあれ、定義自体が途方も無く難しいのは確かである。しかし、これなら完全無欠のキッチュになるだろうというものを具体的に取り上げておき、そこから微妙に揺れの幅を広げていけば、いくらかはイメージも固まったくるだろう。

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まずはこれから。某大型店の免税コーナーで見かけたもの。あざといくらいに「日本らしさ」をアピールする飾り皿etc。他にも新京極の土産物屋に並んでいる金銀の糸で竜虎図を刺繍した掛け軸とか、その類いを挙げるのもいいだろう。これらはいうまでもなく工場で量産されるチープな商品である。“ザ・バッタもん”を示すに当たっては、こういったところから始めておけば、たぶん異論はないだろう。

このように、俗悪さを前面に押し出してキッチュを否定的なところから捉えようとすれば“ザ・バッタもん”がちょうどいいサンプルになるのだが、それではこの手の飾り皿に描かれている絵が、横尾忠則やアンディ・ウォーホール原画だとすればどうだろう。オリジナルで描いているわけではなくプリントものである。ケバケバしい色彩を使っている点では“ザ・バッタもん”に引けは取らないし、量産品という点でもキッチュの特徴は備えている。しかし、いわゆる“ザ・バッタもん”の飾り皿とは、微妙に違う扱いを受けるのではないか。あるいは横尾忠則やアンディ・ウォーホール「風」の原画だったらどうなるか。原画を描いたのは、実際のところ、どこの誰だか知らない絵師である。二束三文の手間賃との交換で、巨匠のタッチを模してはいてもパクリにはならないレベルの図柄を描いて云々。評価の確立している巨匠であればアートであり、そうでなければキッチュとするのだろうか。それなら、無名の絵師が秀逸な出来映えの絵を描いたとしたら……。横尾忠則にしても、ウォーホールにしても、それなりの習作時代があったはずだから、有名かどうかは本質的には関係ない(そうしたところでしか区別ができないのだとすれば、消費社会の病理を別な意味で指摘できるだろう)。こうしたケースを考え始めると、キッチュを否定概念で捉えるのであれば、アートとの線引きが困難になるのは火を見るより明らかである。キッチュの範疇に入るものでも、一概に否定ばかりではないといった方向に舵を切らねばならなくなるのは、こうしたケースが多々出てくるからだろう。

祇園閣や京都タワーの話に入る以前のところでかなり手間取っているが、もう少しキッチュの輪郭を整理してから本題に進むことにしたい。




どうでもいいけど文字ばかりだと味気ないので

アン・京都タワー
ドゥ・京都タワー
トロワ・京都タワー  ……先っぽが入らネェ!
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by office34 | 2013-11-02 01:46 | 街角の風景