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Ours is essentially a tragic age, so we refuse to take it tragically. The cataclysm has happened, we are among the ruins, we start to build up new little habitats, to have new little hopes. It is rather hard work: there is now no smooth road into the future: but we go round, or scramble over the obstacles. We've got to live, no matter how many skies have fallen. This was more or less Constance Chatterley's position. The war had brought the roof down over her head. And she had realised that one must live and learn.
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2014年 01月 09日
山国隊灯籠 ~山国隊(2)
山国隊灯籠 ~山国隊(2)_a0029238_18442779.jpg

山国隊が奉納した灯籠である。4段重ねの台座の一番上に「山国隊」と大きく刻まれている。北野天満宮に山国隊の灯籠があることは、かねてより聞いてはいた(「京都の映画文化と歴史」)。しかし、それが境内のどこにあるのかは知らなかった。探すには探してみたのだが北野天満宮である。灯籠は無数にあるといっていい。一の鳥居から楼門を経て、三光門の前あたりまでは一つずつ見ていたのだが、見つからないものだから諦めていた。それが、仲村研氏の『山国隊』を読んでいると詳しく紹介されているくだりがあり、初めて実物を見ることと相成ったというわけである。
北野天満宮と山国隊
明治二年元旦の早朝、山国隊は北野天満宮に参拝した。隊員にとってはなつかしいところである。東征準備のため、この近辺にある椿寺前の茶畑ではげしい調練を繰りかえしたが、その往反にはかならず天満宮へ敬礼をして行ったものである。出陣がきまったとき、武運長久を祈願したのも、この天満宮であった。
 正月二十九日に藤野らは千燈を奉納した。十人の奉納者のなかに「牧野家内」の名があり、この人が牧野省三の母親であることはまちがいない。こののち二月五日(ママ)、八十六両を投じて隊員名を刻んだ石燈籠を同宮に奉献したのは、大願成就のお礼の意味であった。今日でもこの石燈籠は天満宮北西のすみにひっそりと立っている。
『山国隊』(仲村研氏,学生社,昭和43年)
仲村研氏の『山国隊』は、写真をカットする形で中公文庫にも入っているのだが、今回は図書館から借りてきて初版の学生社版で読んでいる。学生社版の方には石灯籠の写真も添えられており、そのキャプションには「北野天満宮本殿北西隅にある山国隊の献燈」とある。山国隊の灯籠の件を初めて知った「京都の映画文化と歴史」を改めてみてみると「北野天満宮の境内奥に」となっているので、一の鳥居や楼門まわりは最初から無視しておいて、いわゆる「奥」の方から探せば見つかったのかも知れないが、ともあれ「本殿北西」とピンポイントで教えてもらって、ようやく実物にたどり着けた。

ところで石灯籠が奉納された日だが、仲村氏は「二月五日」と記している。ところが灯籠には「二月念五建之」と刻まれている。そして図書館で借りてきた本には、ご丁寧に「明治二己巳歳春 二月念五建之 念=廿である」との書き入れがなされている。確かに「念」には「廿」の意味があるのだが、以前にこの本を読んだ方が現地で確認して書き込んだのだろう。なお「隊員名を刻んだ」とあるが、これについては詳細不明。台の一段目か二段目あたりにあって摩滅していたのだろうか、現地では見ることができず、撮ってきた写真でもよくわからない。

[正面(東側)]常夜燈(棹) 山国隊(台)
[右(北面)]明治二己巳歳 春二月念五建之(棹)
[左(南面)]御師 森川勘解由(棹)


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by office34 | 2014-01-09 19:01 | 京都本・京都ガイド