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Ours is essentially a tragic age, so we refuse to take it tragically. The cataclysm has happened, we are among the ruins, we start to build up new little habitats, to have new little hopes. It is rather hard work: there is now no smooth road into the future: but we go round, or scramble over the obstacles. We've got to live, no matter how many skies have fallen. This was more or less Constance Chatterley's position. The war had brought the roof down over her head. And she had realised that one must live and learn.
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2010年 01月 11日
菅大臣!
 近ごろ、「菅大臣」という表記を目にすると菅直人を連想するのが普通だが、当方のごとき天邪鬼は「かんのおとど」と読んで菅原道真の方に持っていきたくなる。誰かさんの陰謀によって失脚させられるといった展開でもない限り、菅直人と菅原道真を重ねるなどギャグにもならないところだが、タイミングとしては面白いので、菅原道真絡みの話を少々やってみよう。

 菅原道真の人となりについては、専門的な観点からのものも含め、方々で紹介されているのでとやかく言うには及ばない(わかりやすいところでは山陰亭あたりがおススメです)。平安時代前期の政治家で詩人、宇多天皇による異例の抜擢で右大臣まで昇進するも、時の権勢家、左大臣藤原時平の謀略によって太宰府に左遷され、悲嘆のうちに世を去った人物、そして現代では学問の神様として抜群のネームバリューを誇る、あのお方である。京都の関連で言えば、その事績のあらかたは京都絡みになるので掃いて捨てるほど出てくる。その中でも筆頭は北野天満宮であり、これまた方々で紹介されているので語るに及ばない。そうなると、もう少し脇にそれたラインを狙ってみたくなるわけだが、北野天満宮の創祀に関わる出来事として取りあげられる「文子」についての話あたりなら面白いかも知れない。

 とはいえ、北野天満宮自体が有名すぎるので、関連事項としての「文子」のエピソードもけっして珍しいとまでは言えない。曰く、道真の死後、西の京に住む文子なる娘の夢に道真が現れ、自らを祀るよう言った、それに従った文子は瑞垣を結って云々。これが後に北野天満宮へと発展することになるのだが、格式の高い神社の創祀にかかわるエピソードだけに、今や文子自身も神へと格上げされている。北野天満宮の境内社にも文子神社というものがあるが、文子神社と言って、一番よく紹介されるのは境内にある末社ではなく、下京にある文子天満宮の方だろう(こちらの由緒では、文子は道真の乳母となっている)。

 実はこの文子に関するエピソードについては、少々思うところもあるので、文子天満宮の方へも一度は足を運ばねばならないと思っているのだが、当方の活動エリアから離れていることもあって、まだ実現には至っていない。ところが、昨年の夏頃だったか、何かのついでに綾小路のあたりを歩いていると、「文子天満宮」と表札を掲げた小さなお社が目に飛び込んできた。町家の間に割って入ったような感じの小さなお社で、車やバイクで通っていると、きっと見落とすに違いない。ところが、この時はたまたま徒歩だったこともあって、おや?と目が留まった次第。このお社は、正式には神明神社といい、明治時代に正式に成立した神社(厳密な意味での創祀は不明とのこと)らしいのだが、近くの小学校の中にあった文子天満宮を合祀しているという。道真ご本人も日本各地に勧請されて「○×天満宮」と呼ばれる神社はあちらこちらにあるのは、よく知られていることだが、文子天満宮もまた一つだけではなかったのかと、やや驚かされた。

菅大臣!_a0029238_3295826.jpg
綾小路高倉にある「文子天満宮」(正式には神明神社)

向かって左側の新しい表札に文子天満宮とある。前の石碑には「天満宮」とのみ。その上方にも分かち書きで数文字刻まれているものの、ほとんど摩滅している。撮影時には解読を試みなかったのでよくわからないが、改めて写真でみる限りでは「洛」という字が確認できる(写真クリックで拡大)。


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by office34 | 2010-01-11 03:51 | 京都本・京都ガイド